ケミプロ化成は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤における世界のトップメーカーです。当社では、紫外線吸収剤のほか、合成技術を応用した酸化防止剤、顕色剤、 染顔料中間体、医農薬中間体、有機電子材料などの製品を開発、生産しております。今後は、地球環境への配慮をさらに徹底させながら、新しい紫外線吸収剤・酸化防止剤・電子材料薬剤の研究開発を深化させることで、常に高機能・高品質な製品を世に送り出していきたいと考えています。また、製品群の拡大にも注力するとともに、既存製品についても技術力を結集して、製品の高品質を維持し、低コスト化を推進してまいります。

生産製品

広範な生活必需品や工業製品のなかで活躍する添加剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤)

プラスチック製品は、光や酸素、熱等の影響によって劣化、変質するという大きな欠点があります。これらの欠点は、ケミプロ化成が生産している紫外線吸収剤や酸化防止剤を添加することで改善されます。
 
近年、プラスチックごみによる環境問題が取り沙汰されていますが、プラスチックの劣化、変質を防止する当社製品は、ごみの量を減らすことができる重要な役割があります。また、プラスチックは、自動車の軽量化にプラスチック製部品が使用されるなど他の素材からの代替使用も拡大されてきており、当社の紫外線吸収剤などの必要性がますます高まっていくと考えられます。

添加剤は他にも、合成繊維、自動車関連ならボディーの塗料、バンパー、シートなど様々なパーツで使用されており、それらの耐久性を飛躍的に向上させています。一般的には添加や塗布による使用のため、直接目には見えるものではありませんが、あらゆる産業分野でケミプロ化成の製品が活躍しています。

情報記録紙用薬剤(顕色剤)

情報を迅速に記録する手段として感熱紙が用いられています。感熱紙の用途はチケット、ATM用紙、ラベル、レシートなど多岐にわたり、私たちの日常生活に欠かせないものとなっております。感熱紙には、あらかじめ様々な薬剤(発色剤や顕色剤など)がコーティングされています。この感熱紙に熱をかけることによってコートされた薬剤が反応し、発色させることができます。ケミプロ化成では、この顕色剤をはじめとする情報記録用紙の薬剤の開発、製造を行っています。

医農薬中間体/写真薬中間体/電子材料薬剤(受託合成)

ケミプロ化成は薬剤関係の精密合成技術にも優れており、各種医農薬中間体や写真薬中間体を合成して皆さまのお役に立っています。また、少量の合成設備も有し、様々な反応にも対応しています。

有機電子材料

日常生活で目にしたり、耳にしたりする機会が増えた有機ELは主にディスプレイとして使われています。有機ELは液晶より高画質・薄い、と言われており、液晶とは違った魅力があります。ケミプロ化成では、紫外線吸収剤等で培った有機合成、精製法のノウハウを活かして、様々なニーズに応えた有機EL材料の工業化に取り組んでいます。
ケミプロ化成で製造した有機EL材料は国内外のメーカーに提供しており、次世代の材料開発に貢献しています。有機EL材料は他の事業と比べてまだ日の浅い事業ですか、だからこそ伸びしろの大きい分野だと言えます。

生産紹介

製品ができるまで

 

有機EL事業/電材工場

有機電子材料には微細な異物混入もしないよう、徹底した生産管理をしています。
有機電子材料生産工場には、専用のクリーンルームを保有しています。

取り組み

低炭素化、エネルギーの軽減、廃棄物の削減、廃棄物を新エネルギーへの転換などの技術導入・検討。環境問題へ化学力、技術力で取り組んでいます。

省エネルギー

コージェネレーションシステム

都市ガスを燃焼させて発電を行い、発電時に生じた熱を生産エネルギーとして利用することにより、省エネ、CO_{2}排出削減、コスト削減を実現しております。また、電力需要ピークの際に電力負荷平準化へ貢献、BCP対策としての非常用電源としても活躍しております。

環境

廃棄物のリサイクル

副生物を再処理することにより、廃棄物業者で焼却・埋め立て処分されていた産業廃棄物の一部を原料メーカーへリサイクル。省エネルギー、資源の循環、環境汚染防止等の環境負荷を低減することが出来ました。また、廃棄物の処理技術の検討を行い、常に環境負荷低減に努めています。