事業内容だけではわからない、ものづくりの姿勢へのこだわり、
自分らしさを発揮させる企業!

紫外線吸収剤など化学品分野において高い実績を誇る当社で充実感を得ている3名の先輩社員から自分にとって心地良い企業の見つけ方と入社後の仕事への取り組み方をお伝えします。

◎西岡真理さん(左)
生産本部 相生工場 管理部
2018年入社 大学院 会計研究科 会計専門職専攻修了
 

◎伊藤裕美さん(中央)
生産技術部統括本部 新規ビジネス生産技術部
2018年入社 大学院 工学研究科 応用化学専攻修了
 

◎重村雄歩さん(右)
生産技術部統括本部 新規ビジネス生産技術部
2017年入社 大学院 化学生物 応用工学専攻修了

⼤学院で学んだ化学の知識を⽣かせる企業を探し、就活を始めた伊藤さんと重村さん。⼤学院で会計学を学んだ⻄岡さんは経理職にしぼって就活を展開。それぞれの就活ストーリーとケミプロ化成で⾒つけた、仕事のやりがいを紹介します。

この会社を選んで良かった点

西岡真理さん

忙しい時期でも、後輩の私の質問に応えてくれる先輩たちがいるのは本当に心強いです。私も遠慮せず、積極的に聞き、知識を身につけるようにしています。

仕事軸は明確に決め、

入社後は任された仕事に積極的に取り組むことで、

自身の可能性を広げていく

大学院では授業を優先し、就活は院1回生の3月から始め、5月頃から本格的に活動しました。財務会計や管理会計などのほか、経営学やマーケティングも学んだ私の就活の軸は〈経理職〉。新卒で経理職の募集は少なかったのですが、〈財務、事務〉で検索し、関西で勤務できる会社を探しました。ケミプロ化成は最終面接で自分の素を出せた会社です。製造品目である紫外線吸収剤も、中学生のときに行ったオーストラリアの日差しが強く、日焼け止めを塗っていたことを思い出し、生活に身近な製品をつくっている企業という印象を受けました。
⽇々の仕事は、入荷される原料の受付や電話応対などの事務のほか、納品書の仕分けなどの経理も担当。会計簿記は学生時代に学んでいましたが、伝票を扱うことで、知識として習得していた簿記が実務ではどのように反映されるのか、わかりました。〈こういうことだったのか︕〉という気持ちです。
まだまだミスもしますが、それをなくし、後輩にも頼られるような先輩になるのが目標です。
また、経理中心で就活を進めていましたが、今の仕事は庶務的な部分もあり、周囲の状況を見て考えることの多い私の性格には合っているように思います。入社したら、入社前に考えていた仕事内容だけにこだわるのではなく、任されたことに積極的に取り組んでみることで、自分の可能性を広げられると思います。

伊藤裕美さん

最近、結婚しました。女性の技術者が増えていますし、出産・育児休暇を経て職場復帰をしている先輩もいます。長く勤務できる環境だと思います。

おだやかな社風。

この風土の中で、 研究開発がしたい︕

在学中は有機化学の中でも、テレビの内部に使われている液晶の高分子の研究をしていました。有機化学が楽しくて、就職は研究開発職を志望。細分化されず、携わった仕事の最初から最後まで見られるという点で、中堅企業にしぼって進めました。説明会に参加したとき、ケミプロ化成は雰囲気がとてもおだやかで、この風土の中で研究開発の仕事がしたいと思いました。
私の所属する部署は、お客様企業の求める製品をつくり、サンプルを提出、量産化までを行う受託合成のほか、自社製品の改良にも取り組んでいる部署です。私は受託開発を担当していますが、自分の手がけた開発が製品として大量に製造されていくのは、やりがいがありますね。
今の課題は、工場の製造設備の知識をもっと身につけること。製造工程は製品が世の中に出ていくために大切な⼯程だと思うからです。
研究開発という仕事は、すぐにやりたいことができるということばかりではありません。製品化につながるまでにテーマが終わってしまうこともあるし、コスト面で製品化が難しい場合も。うまくいかないことも含めての研究開発だと思っていますし、その反面、長く続けることで成果を実感できる仕事だと思います。

重村雄歩さん

部署間の垣根がなく、アットホームな点です。製造部門とも顔を見て話ができる。研究開発と製造の距離が近いのも仕事のやりやすさにつながっています。

研究開発から量産化まで携われる。

手がけた仕事の成果を見られることに魅力を感じて入社

大学院では医薬品や農薬の原料の素になる複素環式化合物の合成に取り組んでいました。就活は有機合成を活かせる企業に就職したくて、12社にしぼりました。その中で、ケミプロ化成に決めたのは、研究開発だけではなく、量産化まで携われるから。研究室で合成をして終わりではなく、製造まで関われるというのは、仕事の成果を実感できるという点で大きな魅力でした。役員面接もとてもフランクで、緊張することなく臨めたことも決め⼿になりました。
今、お客様からの依頼を受け、有機化合物の開発に携わっています。自分のつくったフローが工場で問題なく製品化されているのは、入社前に期待していた通り、とてもうれしいですね。
実験や分析だけではなく、製造指示など、かなり深いところまで任せられているのも、やりがいにつながっています。最近はお客様先の技術者と当社の営業担当の打ち合わせの場にも参加しています。お客様の要望を直接聞くことができるので、仕事の幅は想像以上に広がっています。こんな場面にも携われるということは入社してから知りました。
課題は〈伝える⼒〉を身につけること。研究開発部門だけではなく、製造部や他社の技術者と話すことが多いので、もっとコミュニケーション能力を磨きたいと思っています。

企業研究のポイント

西岡さん 上場企業への就職を考えている人は、有価証券報告書を見てみることをお勧めします。事業の概要や経営状態が数字の面から把握できます。ざっくりでも良いので、ぜひ数字から企業を捉える習慣をつけてみて下さい。
 

伊藤さん 学生時代の研究テーマとつながる分野の会社を探すのも良いと思いますが、やはり企業は〈人〉。長く勤務できる会社かどうか、説明会などを通して〈人〉の魅力や社風を知るようにすることで、自分に合った会社を見つけられると思います。
 

重村さん また〈何をつくっている会社なのか〉から一歩深めて、〈製品をどのような方法でつくっているのか〉を考えていくと、自分が手がけられることや、その企業のものづくりの姿勢がわかってくることもあります。メーカーであれば、〈工場を持っている〉というのも製造体制が整っているという点で強みだと思います。

経理の専門知識を生かしながらも、管理部門の担当者として幅広い業務を任されている西岡さん。
あたたかい社風の中、着実に〈できること〉を広げている

編集後記

当社は紫外線吸収剤の開発において、長い歴史と実績を誇っている化学品メーカーです。紫外線吸収剤や酸化防止剤はプラスチック製品に添加されるもので、意外なほど暮らしに身近な化学品です。現在、化学品、有機電子材料に加え、シロアリ防除剤などを扱うホーム産業事業の3本柱で事業を展開。兵庫県の相生(あいおい)工場に所属する3名の先輩社員に共通するのは、〈何の仕事がしたいか〉を明確にした就活を進めた点。生産技術職のおふたりは、手がけた開発から製造されるまでの全⼯程に携われるのが大きな魅力だという。また事務管理を担う西岡さんにおいては、学生時代に身につけた経理の専門知識を活かしながらも、仕事の幅を積極的に広げている。あたたかく着実な事業の推進を感じさせる社風ながら、社員一人ひとりが自立心を持って取り組める環境が築かれている企業です。

ラボベースの開発が、量産化へとスケールアップするまでを経験できるのが同社の大きな特徴。技術者同士の仲も良く、残業も軽減。働きやすい環境が整っている。